1座標変換 v1.0.1
エクセルテンプレート
03.03.30 更新
ファイルの概要
CAD図面上の座標(図面座標)と実際の座標(実座標)相互の変換を行うシート。
図面座標と実座標を相互に変換することにより、(実座標の)座標点の図面への取り込みと、図面上のポイントの座標点(図面座標)の取り出しが簡単に出来ます。
(実座標の)座標軸と図面の方向(X、Y)が重なっておらず、角度にズレがある場合には、その角度を入力することにより、お互いの座標を変換することが可能です(
L(限定版)では角度のズレの計算を制限しています)。
連携するCadソフトはVecterWorksを想定し、「AGcom」コマンドを利用して図面座標の取得(シンボル座標、基準点座標、多角形座標)と描画(多角形描画、選択図形配置)を行うことが出来ます。
基本事項 
 ファイル内の表記は以下を標準としています。
  • 青色文字色は入力値(欄)を示しています
  • 緑色文字色は標準で自動計算されるが、適宜入力の必要があれば数値を入力する数値です。
  • 赤色文字色は注意事項、(確認すべき)計算結果を示しています。
  • テンプレートにはサンプルの数値(青色文字)を入力しているので、使用の際にはこの青色文字を消去(カットは不可)または上書きして下さい(緑色文字の計算式は消去しないこと)。
  • 下部タグのうち”in〜”は入力シートを示し“to〜”はデータの利用(ベクターワークスへのコピー)を想定しています。又タグ名の最初の数値は成果品としての印刷出力を想定し、数値はその順を示しています。
  • カーソルや行列のカット&ペースト、挿入、削除は、関連する計算のつながりが失われるので行わないで下さい。また入力値を移動させる場合は、「形式を選択してペースト|値」で行って下さい。
  • 入力の内容に関しては、適宜コメント(カーソル右上三角)を参照して下さい。
  • 計算式のあるセル(主に緑色文字のセル)を書き換えたり、数値を直接入力した場合は、そのセルの文字色か塗り色を変えておくことを薦めます。こうすることにより、その後の修正時に間違いを避けることが出来ます。
使い方
1.変換基準点の入力
  • 最初に“実in”シートの‘X軸方向’‘実座標単位’‘図面座標単位’を確認します。
    座標が公共座標の場合はX軸方向が縦方向であることから「1」を入力、座標が数学座標の場合はX軸方向が横方向であることから「2」を入力します。
    「1」の公共座標の場合は、以下の表示が‘公共座標’‘公共座標Data’に、「2」の数学座標の場合は以下の表示が‘数学座標’‘数学座標Data’に変わります。
    また‘実座標単位’‘図面座標単位’各々に単位(mmの場合は「1」、mの場合は「2」を入力)
  • 座標を変換する際の基準点となる‘測点名’‘公共(数学)座標 X’‘公共(数学)座標 Y’及びその点の‘図面座標 X’‘図面座標 Y’を入力しますが、あらかじめ下部左側の公共(数学)座標Dataの表に変換する測点の‘測点名’‘公共(数学)座標 X’‘公共(数学)座標 Y’を入力して、この座標の中のひとつを変換基準点とし、その‘測点名’をシート左上の「変換基準点」右のセルに入力すると、下部表から‘公共(数学)座標’が参照されます。
    あとはこの基準点の‘図面座標 X’‘図面座標 Y’を入力(
    青色文字のみ)します。
  • 実座標(公共座標または数学座標)の座標軸と図面座標の座標軸が角度を持つ場合(図面が斜方眼の場合)は、‘回転角θ=’にその角度(実座標に対して図面座標が時計回りに「+」回転)を入力します。
    たとえば、作図中の図面の北方向が真上方向より時計回りに30°(1時の方向)の場合は、‘回転角θ=’に「-30」(または「+330」)を入力します(図面座標に対して実座標が反時計回りに「+」回転)。
    実座標軸と図面座標軸が角度を持つ(斜方眼)に関しては、L限定版(limited edition)では対応していません。
2.座標値の入力
  • 変換基準点の設定が正しく行われると下部左の公共(数学)座標Dataに‘測点名’‘公共(数学)座標 X’‘公共(数学)座標 Y’を入力(ペースト)すると、右側の図面座標Dataに図面座標が計算されます。この座標値はCad(VecterWorksワークシート)ペースト用の数値(3桁区切りのカンマが無い)で、この座標値をVWシートの“座標Data”ワークシートにペーストすることで“WScom”パレット内のコマンドを使って基準点や多角形を描画することが出来ます。
    計算結果をプリントするは“図リスト”から出力を行います。
  • 図面上の座標(図面座標)から本来の座標(実座標)に変換するには、“図in”シートの‘図面座標Data’の表に‘測点名’‘図面座標 X’‘図面座標 Y’を入力(ペースト)すると、自動的に下左側‘公共(数学)座標Data’の表に座標が計算されます。
    図in”シートの変換基準点は“実in”シートの基準点を参照しているので、ほとんどの場合修正の必要はありません。
    公共(数学)座標の出力も同様に“実リスト”シートから行います。
  • 公共(数学)座標軸と図面座標軸の角度が曖昧な場合の計算用に“+読替”シートを作成しましたが、ほとんど必要無いと思います。
使用上のご注意
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    2. これらのファイルを使用した損害等には一切の補償に応じられません。致命的なバグの修正、バージョンアップの義務を負いません。
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更新履歴
(v1.0.0→v1.0.1)
  • X方向入力時の不具合を修正。
  • 単位等の入力を数値入力(選択)に変更。
  • 入力表に計算値(CADでの座標値の参照用)が表示されるように変更。
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