流出量の確認 
(03.01.11更新)
(雨水)排水計画は、まず排水ルートを設定し、その排水ルートに沿った排水エリアを設定して、各エリアの(雨水)流出量を計算して、排水施設の断面(管径)を決定して行きます。

 各エリアの面積を入力
  • 最初に排水ルートを設定します。VW平面上に新しいレイヤーを作成して、排水のメインとなるルートを(ラフに)設定します。
  • つぎに、このルートに沿って、計画コンタ(等高線)に注意しながら、流れ込む排水エリアを設定していきます。排水エリアは、各々の面積を出していくことから、多角形で作成した方が便利です。 
  • 排水エリアを作成したら、各排水エリアに(番号スタンプを使って)番号を付けておきましょう。番号は数字だけでもかまいませんが、後で作成する排水管や排水桝の番号と混同しないように、「前記号」を付けておいた方がいいと思いまる。
  • 番号を付けたら、各エリアの面積を計測していきます。まずリソースパレットを使って「AGcom」から“計測com”パレットを取り込み(表示し)ます。図面の単位を「メートル」に設定して、計測する多角形を選択した状態で“計測com”パレット内の‘/面積0’コマンドを実行(ダブルクリック)して、面積文字列を描画させる位置をクリックします(‘面積/0’コマンドは、小数点以下1桁、‘面積/00’コマンドは、小数点以下2桁、‘面積/000’コマンドは、小数点以下3桁の面積を書き出します)。

  • 各エリアの面積を図面上に書き出したら「A設計support|e排水設備計画」内の「3排水流量a」を開き、“in1”シートの「基準面積表」に‘エリア’と‘エリア面積’を入力していきます。入力単位は「ha」となっているので注意してください。
  • 「3排水流量a」は、降雨強度から「3排水流量b」は降雨強度式から、流出量を計算するシートです。 
  • ‘エリア面積’を入力したら、種別の内容及び流出係数を確認して、各々のエリア内の ‘種別面積’を入力します。種別面積もエリア面積同様に、図面上に各種別毎の多角形を作成し、個々の面積を計測します。複数の多角形の合計面積を書き出す場合は、対象になる多角形をグループ化して‘/面積0’等のコマンドを実行すると、合計の面積が書き出されます。

  • 種別の右端(太字)はベースとなる種別で、「エリア面積 ー 入力した種別面積の合計」が計算されます。

 流出量から排水断面を検討
  • “in2”シートを開いて‘計画降雨強度’‘安全率’‘流出係数’番号を確認・入力します(デフォルトで90mm/h、1.2となっていますが、関係官庁と調整して決定してください)。

  • ‘流出係数’番号は、流出量の計算において、各エリア毎の流出係数を使って計算する場合は「1」、全体の平均流出係数を使って計算する場合は「2」を入力します。
  • “側溝・管渠”の表に検討する管渠・側溝の計画断面を作成しておきます。
  • 管渠の場合は‘断面mm’に「管径」+「φ」、側溝の場合は「高さ」+「×」+「幅」(単位はmm)を入力して、‘仕様’‘粗度係数’ ‘(計画)水深’を入力・修正します。
  • “in2”シート入力表の‘番号’欄に検討する面積表のエリア番号を入力していきます。
  • エリアの面積を累加計算させていく場合は、行を空けないで入力を続けます。
  • 部分的な集計や合計を合算する場合は、“参照”欄に参照する行の‘No’を入力します。
  • 検討するエリアを混同しないように‘路線名’を入力しておきましょう。合算した場合“エリア”セルに“参照”の上のセル(デフォルトで「+」) + 参照している‘路線’名が表示されます。
  • また、算入の必要があれば‘汚水量’‘地下水量’(m3/sec)を入力して下さい。

  • 排水施設の流下能力を検討するには、“in2”入力表の流出エリアに対応する ‘側溝・管渠’セルに、“管渠”シートの排水施設の形状‘No’を入力します。デフォルトで延長100m、管渠等の流速が‘計画流速’となる高さが‘流出高/勾配’セルに計算されて、設定された排水施設の流下能力が、流出量を下回る場合は表左外‘判定’に「×」が表示されます。この場合 ‘側溝・管渠’の設定を修正していって下さい。
  • 具体的な排水計画に対する排水能力を検討する場合は ‘延長’‘流出高’‘流入高’に具体的な数値を入力します。
  • 排水流量計算表」として出力する場合は、あらかじめ“in2”シートの‘タイトル’‘種別’‘項’を入力して、“計算”シートを出力します。